あらすじ
梶井基次郎は、雑誌「青空」の編集後記で、掲載作品数が例月より少なかった理由を説明しています。それは、編集作業に携わった梶井基次郎自身の体調不良によるもので、パートナーである三好氏に多大な負担をかけたことを感謝しています。また、雑誌「青空」が2周年を迎えたことを喜びつつ、今後さらなる成長を期待し、同人たちの生活や活動にも変化が訪れることを楽しみにしています。さらに、掲載できなかった原稿や同人たちの状況についても触れ、今後の「青空」への期待を表明しています。
 例月に比して小量のものしか載せ得なかつたことは、青空の經濟策に變動があつたことにもよるが、編輯の任にあたつた私が病態思ふやうに働らけなかつたためである。その點パートナーの三好を多々煩はしたことを感謝しなければならない。
 青空も滿二年を經た。絶えざる成長が行はれたことは讀者も感じられることゝ思ふ。内部にはそれと共に新らしい進展のための用意が出來てゐる。それが今年度になつてどんな成果を持つて來るか私には大きな樂しみである。生活の上にも同人の中の數人には卒業にともなふ變化がこの三月には約束されてゐるのだ。
 今月號に於て同人淺沼の評論、金斗熔氏から頂いた原稿が載せられなかつたことを遺憾に思ふ。同人阿部は卒業論文作成のため何も書かなかつた。來月には必ず何か書くことゝ思ふ。
 寄贈された雜誌に厚く御禮申します。

底本:「梶井基次郎全集 第一卷」筑摩書房
   1999(平成11)年11月10日初版第1刷発行
初出:「青空」
   1927(昭和2)年1月号
入力:土屋隆
校正:高柳典子
2005年5月5日作成
青空文庫作成ファイル:
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