あらすじ
若山牧水は、大正10年から13年にかけて執筆した随筆をまとめ、一冊の本にまとめました。作品は、様々な題材について、決められた枚数と締め切りで書かれたものです。著者は、急いで編集したため、文章に重複している部分があることを謝罪しており、この本が今後より良い文章を書くための糧となることを願っています。
 大正十年の春から同十三年の秋までに書いた隨筆を輯めてこの一册を編んだ。並べた順序は不同である。

 何々の題目に就き、何日までに、何枚位ゐ書いてほしいといふ註文を受けて書いたものばかりである。

 なほ、非常に編輯を急いだため、当然爲さねばならなかつた取捨をようしなかつたので多少文章に重複した様なところなどあるのを校正の際に發見し、誠に申譯なく思ふ。

 とにかく序歌にも云つてある通り、幼く且つ拙いものゝみである。一册となればなほ一層それが目立つであらう。それを充分見詰むることによつて多少とも今後によき文章が書けたならば難有いと思ふのである。

  大正十四年二月初旬
沼津千本松原の蔭なる寓居にて
著者

底本:「若山牧水全集 第七卷」雄鷄社
   1958(昭和33)年11月30日発行
入力:柴 武志
校正:浅原庸子
2001年7月2日公開
2005年11月17日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。