あらすじ
秋の夜、良三とやす子は静かに夕食をとっています。そこに、津本家のお嬢さんの病気の知らせが届きます。やす子は、裕福な津本家が、自分の子供を病気にしてしまうほどに、放置していることに憤慨します。その後、柳田の奥さんから、息子の訃報が届きます。良三は、以前、柳田の奥さんから診察を頼まれた際に断ったことを根に持たれているのではないかと、内心穏やかではありません。やす子は、良三に電話で奥さんに悔やみの言葉を伝えるように促しますが、良三は、彼女の言葉に腹を立て、冷淡な態度を取ります。やす子は、良三の態度に失望し、怒りを露わにします。やがて、つや子が泣き出して、やす子は、彼女の耳から出血していることに気づきます。慌てて横田医師に電話をかけますが、横田医師は、謡の会で抜けられないと断ります。やす子は、良三の態度に、愛する子供よりも自分の楽しみを優先するのかと、激しい怒りを覚えます。了