
ささへかねたる苦痛の重さ!
心と肉とは、時ふるへり。
年わかき悲哀とそのきほひは、
何日きゆべき! あわれ迷はしきかな。
人通りの繁き町へゆかむ、
南!旧暦十五夜の黄金の涙を
たゝへし町へ!
そこにはあまき女の声、
暗の中に紅きルビーの如くゆれる。
吾れはそこにゆかむ、かわほりの如く、
――そこに歓楽の響きを聞くべし!

底本:「沖縄文学全集 第1巻 詩」国書刊行会
1991(平成3)年6月6日第1刷
初出:「琉球新報」
1911(明治44)年12月10日
※初出時の署名は「浪笛生」です。
入力:坂本真一
校正:良本典代
2016年12月9日作成
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